中越支援チャリティーバザーが開催されるまで。またつづき。 | 新潟震災ボランティア日記*わたしにできる何かを見つけよう!

中越支援チャリティーバザーが開催されるまで。またつづき。

~中越地震チャリティーバザーが開催されるまで~
 レポート by osaru_mamaさん

その5)企画の具体化と宣伝活動

【第一回実行委員会! 11月12日】

バザーを宣伝、広告するためには、
まずそのバザーの内容を決めないとなりません!

意地っ張りな私にも関わらず、協力を依頼した各児童センターや、
サークルのメンバーが集まってくれました(・・・涙!)。

ここで、抽選会をしたいとか、こんなゲームができる、
などの内容などを出来るだけ詳しく決めていきました。

第一回実行委員会では、他に琉球藍を使った染物体験コーナーや、
高校生によるダンス、子供たちによるエイサー披露などの企画が飛び出し!!

お祭り好きな私は、ますますワクワク!!

もちろん、これらはあくまで「案」なので、
後に企画がある程度変更になるのは構わないのですが、
バザーの目玉になるような宣伝文句にだけは変更が出ないように
しないとなりません。

早く広告したい! という気持ちとは裏腹に、
確実に実行に移せる企画をじっくり検討しないとならない・・・。

この両面で時間が過ぎていき、ずいぶん焦りました。

それでもナントカ、それぞれの主役たちに
当日の確約を取り付けることができました!


【第二回実行委員会! 11月16日】

バザー企画と同時に、
フリーマーケットへの出店者募集を始めるつもりでした。

ところが、児童センター側としては立場上、
誰にでもここで商売をさせるわけにはいかない、というのです。

そこで、出店者募集ではなく、フリーマーケットへの出品依頼、
という形をとることにし、地域や幼稚園など、
比較的身近なところで商品提供の依頼を始めることに!

この第二回実行委員会の時に、私は、「バザー当日までの流れ」
という日程表を準備しました。

どんなコーナーがあり、誰が担当し、そのための準備は何か、
といったようなことが、“企画”から“当日”
までの流れに沿って、書き出してみました。

各コーナーに必用な机の数の確認や、テントの確保など、
書き出してみると、その雑用の多さにアゼン(@_@)!

でも、この日程表に「済」マークをつけたり、
項目ごとに忘れてはいけない確認事項などをすべて書き込んで
いったので、準備を進めやすかったと思います。

企画をもう少し具体的なものに煮詰め、いざ宣伝活動へ!!

【11月17日】

バザーを宣伝できるところって、けっこうあるんです。

新聞各社、市報、市内のスーパーへのポスター掲示。地元ラジオ局・・・。

私の場合も、あらゆるところにチャリティバザーの告知を依頼。

!ただし、前もって気をつけておかないとならないこと!

考えてみれば当然のことなんですが、新聞各社や市報などへの掲載依頼には、
いついつまでに原稿を納めてください、そうでないと、
いついつの掲載ができませんよ、という“期限”があります。

これをうっかりしてしまうと、バザーの当日に掲載が間に合わない!!
ということになりかねません! 

直前になってからの依頼ではアウト! 

ここだけは、気をつけたいところです。

このチャリティバザーの場合は、週1回発行される新聞2社の夕刊増刊号に、
バザー当日までに2回、広告が掲載されるように依頼しました。

新聞社にもよるとは思いますが、このように2回掲載してもらいたと思うと、
約25~30日ほど前に依頼しないと、掲載が間に合いません。

市報に関しては月1回の発行なので、納期が1ヶ月ほど前、
とかなり早めになっていたりします。

それぞれの地元でお確かめ下さい!

!ここで、またまた注意・・・!

新聞の場合ですが、一度の依頼で2回分の掲載依頼を受け付けてもらい、
すっかり安心モードの私。

ところが、こともあろうに、2社のうち1社は、
バザー直前の増刊号には記事が載っていないことが判明!!

友達から、「載ってなかったよ!」との
緊急!?連絡を受けたのは、バザー3日前。?

今更、新聞と同じだけの量の宣伝ができるはずもない。

直前の新聞広告もなしで、はたして当日、
お客さんがが来てくれるんだろうかと、かなり落ち込み・・・。

でも、もうあとの祭りとはこの事。?

新聞社には、毎日たくさんの掲載依頼が舞い込むはずです。

2回掲載を依頼する場合は、
手間でも2回にわけて掲載依頼する方がいいのかもしれません。

または、2回目の広告掲載の依頼納期が近づいた時に、
新聞社に再確認する、とか。

楽して得を得ようととしても、やっぱりダメですね。

大失敗の1例でした!


【11月20日ごろ】


第一回、第二回の実行委員会で決定したバザーの内容を
「バザーへのお願いとご案内」としてチラシを作成。

娘の通う幼稚園の父兄に依頼のチラシを配布した所、
これが意外に大きな反応があり、我が家の
6畳間は、瞬く間に商品で埋め尽くされることに!

他にも、自治会長さんの許可を得て、自分の住むニュータウン
(全250軒!)に一軒、一軒チラシを投函して回りました。

でも、こちらは惨敗・・・!

呼びかけに対して、商品を持ってきて下さったのは、
ご近所ただ1軒だけ。

ちょっと、これは悲しかったですねー(笑)。

苦肉の策として、地域清掃が終わって、
皆さんがお茶を飲んでゆんたくしている時に、

「あの~、以前にチラシをお配りしたのですが~、
商品の集まりが悪くて・・・」

と近くにいた方に直接、話しかけました。

すると、「みんな、聞いて! バザーのお願いがあるんだって」

と、その方から皆さんのほうへ声をかけていただき、
その後、数軒から商品を提供していただくことが出来ました。

考えてみれば、私がニュータウンに引っ越してまだ1年半。

このニュータウンが出来て18年ですから、
私などは、まだまだ新参者のナイチャーといったところ。

いくら内容が中越地震チャリティバザーであろうとも、
単にチラシをポストに入れるだけでは、心など通わない。

ほんの短い時間でも直接、顔を合わせてする会話が発揮する力に驚きました。

他に、バザーを終えたばかりの小学校や近所のスイミングスクールにも
お願いして、売れ残っている商品を譲っていただくことができました。

チラシと同じ内容でポスターも作成し、
市内のスーパーに貼らせていただきました。

こちらは、「ポスターを見たので・・・」
と商品を提供していただく効果アリ! でした!


* * * * *

同時期に、「チャリティバザー企画書」を作成して、
スポンサー企業まわりを始めました。

結婚以来初めて、“名刺”なんてモノまで作成!!

少しでも企業に信頼してもらおうと、はかない努力を続けました。
その結果、

商工会からは、ボランティアに参加した子供達へのお菓子(約1万円分)。

各工場からは、焼きそば用の麺(10袋)や
ホットドッグ用のパン(50本)など、飲食コーナーに使う
具体的な材料。

コンビニ(×2箇所)では、ペットボトルなどの飲物(50本)。

ハンバーガー店(×2箇所)からは、オマケやコーラ無料券、
割引券など(合計200点ほど)。

寄付として現金をわたして下さった企業。

・・・などなど、最終的には多数のご好意を受けることが出来たのです!?

私が企業周りにこだわったのには、
材料集めという必要性の他にもう一つ理由がありました。

それは、どうしてもやりたかった抽選会!

でも、いくらやりたいとは言っても、
義援金を集めるのが目的のこのバザーで、景品を並べるために
お金をかけていては本末転倒。

それでも、お金を出す側のお客さんにも最大限に楽しんでもらい!

そんな理由から、どうしても抽選会をやりたかったのです。

そのためにも、経費削減のために抽選会の景品は企業に提供を依頼しよう、
と最初から決めていました。

結局、抽選会の景品には、ハンバーガー店からのオマケやコーラ
無料券などをあてました。

1等賞には、フリーマーケットで提供された新品のジューサー、
2等賞には大きな大きなうさぎのぬいぐるみ。

これらの商品提供のおかげで、ほとんどお金をかけずに
抽選会を行うことが出来たのです。

200円で一回の抽選会でしたが、大人も子供も長い列を作って、
くじ引きをするために並んでいました。

本当に、各企業、個人の方々のご協力のおかげです。

今思えば、何の肩書きも無い、自作の名刺を持った不審な女(笑!)が
突然訪ねてきて、
何か出せと言い、それを全面的に信用し、商品提供をしてくださる。

この世の中、こんなことがあるんですね!

荒れた世の中と言っても、まだまだ人の心は捨てたものじゃありません。

中越地震への関心もさることながら、
地域の方々の優しさと温かさに触れることのできた、
貴重な経験でした。