「新潟震災に関連する記事の流布に関するお知らせ」その1 | 新潟震災ボランティア日記*わたしにできる何かを見つけよう!

「新潟震災に関連する記事の流布に関するお知らせ」その1

*管理人カメハハ筆*

この日記をご覧いただいている皆さまに、
ぜひ見ていただきたいサイトがありますので、お知らせいたします。

インターネットにおける
草の根的な災害情報を提供する人についてのアドバイス~その1~
http://tadayon.at.webry.info/200411/article_17.html


インターネットにおける
草の根的な災害情報を提供する人についてのアドバイス~その2~
http://tadayon.at.webry.info/200411/article_16.html


blog「わが家の閑話休題」のただよんさんが、作ってくださいました。

***

当blogの記事を元ネタとして、「助けてください」からはじまり、
「パンティライナー」や「貼るカイロ」などの物資を要請する文章や、
マスコミ、行政を批判する内容の文章が、
チェーンメール化するという問題が起きています。

日本国内では、このような草の根的な情報が
ネット上で拡散したことは、おそらく前例のないことですので、
その過程を分析し、経過を調査している方々がいらっしゃいます。


*笹山登生さんのblog
http://www.sasayama.or.jp/wordpress/index.php?p=129


チェーンメール化という結果はとても残念なものですが、
貴重な事例のひとつでもあり、

そのプロセスに学んで、次の有事の際には
blogに代表される草の根的な災害情報発信を
より<正確に><確実に><迅速に>伝えるためにも、

ただよんさん作のガイドラインの内容を、
常にアタマに入れておきたいと思います。

皆さまもぜひ、ご一読ください。

***

皆さまへのお願い

当blogの記事を元にしました、
新潟震災支援に関連する古い情報が、
チェーンメール(メールの内容の転送を要請するメールのこと)
として掲示板やメーリングリストなどで広がっています。

メールの内容にはいくつかのパターンがありますが、
「助けてください」「小千谷からの声」などのタイトルではじまり、
新潟震災被災地への救援物資(「パンティライナー」や
「貼るカイロ」など)の送付を要請する文章や、マスコミ取材、
現地を視察する政治家の態度などを批判する内容の文章で、
構成されています。

これらの情報はすでに古いものであり、刻一刻と変化している
被災地の現況とは、かけ離れたものとなっておりますので、
これ以上の伝達、流布を防ぐためにも、
該当記事(チェーンメール)を発信した覚えがあったり、
受け取った場合には、

ご自身で、新潟震災に関する最新の情報を確認していただき、
古い情報である該当機時を掲載している場合には、
すみやかに削除していただく。

また、新しく転載を依頼するメールを受け取った場合には、
その情報をその場所で止めていただくと同時に、
できましたら、その情報の発信者にも、チェーンメール化
の現状をお伝えいただきますよう、お願い申し上げます。

今後、災害に関連する情報の伝達については、
まず、今現在の災害地の状況を、
情報を受け取った各自が十分に調査、把握した上で、
慎重に行うよう注意してください。

管理人自身も含めまして、チェーンメールの情報伝達に関わった
皆さまそれぞれが、情報の受信者、あるいは発信者として、
この事例から大いに学ばれることを願ってやみません。

チェーンメール化したという結果だけでなく、
次回有事の際に活かせる教訓を、
情報伝達のプロセスの中から見い出していきたいと考えています。

*****************

以下は、ただよんさんが作られた
「草の根的な災害情報を提供する人についてのアドバイス」より
一部転載いたします。

http://tadayon.at.webry.info/200411/article_17.html


被災者が発信したキャッチして、被災者や支援者が
情報を知らない人に向けて発信する時のアドバイス

この役目は重要な役目であると切に思います。
被災者から入ってきた情報を冷静に受け止めて
今・どこで・なにが・どのように
必要なのか判断しないといけないからです。

ここで発信される情報が多くの人の手に正確に渡るかの他に、
情報が活かされるか・死ぬかの生命線でもあるからです。
そのことを踏まえた上で、下記の件について出来る範囲内で
実行する努力をして下さい。

1.公共機関で発表された情報を誤報で無い限り信じること。
この情報は必要な情報であるために、これをキャッチして発信する場合は
情報源の開示を出来る限りした上で正確な情報を伝えること。

2.被災者が発信した情報を冷静に読んだ上で、真偽を判断して
物資・食料・被災状況・インフラなどの被災者が救助できるような情報を
正確に日時を入れた上で最優先で発信すること。

行政・マスコミなどの批判文が被災者・ボランティア等のサイドから
流れたとしてそれを批判しても、被災者を救助できない事を
常に頭の中に入れておくこと。

3.受け取った情報源をしっかり明示すること。
メールで受け取った場合は、受け取り日時とメールの内容を
漏れなく発信すること。
本名・ヘッダ情報・メールアドレス等の個人情報の扱いは
厳重な注意を払うこと。

また、ホームページや掲示板・ブログ等から情報を引用する場合は
引用した場所のアドレスやリンク先などを明確に発信すること。

被災者から直接聞いた話を受け取って発信する場合は、
その旨を明記した上で情報を受け取った日時や、聞き取った手段なども
明記すること。
マスコミ等の情報を発信する場合、いつどこで報道されたかを明記すること。

4.キャッチした災害情報に関して、情報を無闇に改変したり、複数の情報を
一つにまとめたり、削除することは極力控えること。

5.情報に対して真偽の確認が出来ない時は、文章の冒頭でそのことを伝えること。

6.メールなどで情報が送られてきた場合は、ヘッダ情報などを確認した上で
チェインメール的なものであれば、自らが発信しない勇気が必要ということを
頭に入れておく。
ヘッダ情報を確認する技術のない人は、真偽を確認した上で判断すること。

メールの内容次第だが、そのメールに物資・食料・被災状況・インフラ
などの被災者が救助できるような情報があれば最優先に発信すること。
何度も言うようだが、行政・マスコミ等の批判的な部分は、情報優先度が
低いことを頭に入れた上で発信すること。

また、情報が古く、被災地のニーズにあった情報ではない時は発信を止め
周囲に情報の暴走に注意を促す警告を発すること。

7.出来る限り被災者の心理に配慮した書き込みをすること。

8.誤情報をキャッチした場合は、訂正する情報を速やかに発信すること。

9.行政・マスコミ等を批判した記事を発信する場合、この情報をキャッチして
批判する人に対して、冷静に判断するコメントや建設的な議論をするコメントを
出すと同時に、過激な批判は被災者を傷つけて困らせることを訴えること。
 
また、批判をしても被災者が救われないことを訴えること。

10.チェインメール的な情報が掲示板・ブログ・ホームページで発信された場合
5番に述べた内容と同様の事をすること。

11.常に正確な情報が流れているかどうか、自己批判を含めたチェックをすること。