沖縄からの風*現地のなおちゃんにインタビュー! | 新潟震災ボランティア日記*わたしにできる何かを見つけよう!

沖縄からの風*現地のなおちゃんにインタビュー!

*管理人カメハハ筆*

昨日11/7は、なおちゃん&カメハハの住むまち、
沖縄県糸満市で「がんばろ~新潟支援ライブ」が開催されました!

なおちゃんが所属するエイサー団体の仲間たちや、
沖縄の母と慕う知人、地元の友人たちの声かけで
あれよあれよという間に開催にこぎつけた
手づくりの支援イベントです。

超有名人の出演も、大きなマスコミの取材もないけれど、
午後1時~8時過ぎまで、なんと延々7時間余り!も
地元いとまんの芸達者たちの演奏、演舞が続き、
最後はもちろんカチャーシー♪

スタッフ、出演者、司会者、ライブ会場や機材を貸してくれた方、
撮影するカメラマン..etc...みなさん無償でのお力添えです。
沖縄の「ゆいまーる精神」(助け合いのこころ)を感じました^_^/

途中、小千谷市のなおちゃんからの中継電話も入り、
結果...... 23万6428円の義援金が集まりました!

このお金は、本日11/8に、さっそく現地のなおちゃん宛てに送金され、
今、小千谷市災害ボランティアセンターで必要とされている
物品の購入費に充てられます。

イベントに先駆けて、昨日の朝、現地のなおちゃんに
電話でインタビューしました。(イベント内で告知するため)
(11/7 午前10時の電話の内容です)

カメ:お疲れさまです! 
まず、今、現地でどんな活動をしているのか
教えてもらえますか?

なお:今、わたしは、小千谷市災害ボランティアセンターで
総務的な仕事をしています。要するに何でも屋です(笑)。

現在の支援活動の大きな柱は、

1)被災者の方々のこころのケア
2)家屋の片づけ

のふたつです。

1)に関しては、例えば子守りをしたり、
お年寄りのお話を聞いたり。
定期的に温泉ツアーを企画したりもしています。

2)に関しては、とにかく余震が最大の課題です。
震度5の余震って、ハンパじゃなく怖いですよ!
    
家屋の調査で「問題なし」と見なされたお宅にしか
入ることはできないのですが、少しずつ、片づけの
お手伝いをしています。

カメ:生活新聞『がんばろって小千谷』も作っているん
ですよね? これは、どうやって配布しているのですか?

なお:毎日、ボランティアセンターの「ニーズ調査隊」が、
避難場所を中心として被災者の皆さんの声を
拾い上げにいきますので、そのときに手配りしています。
おかげさまで好評です!

カメ:ボランティアを希望する方は、今週末(11/6.7)
もたくさん小千谷に集まっているのですか?

なお:昨日は937人でした。週末は、1000人以上の希望者が
集まってくださいます。

カメ:これからボランティアを...と考えている人たちへの
アドバイスはありますか?

なお:必要最低限の情報は調べてくること、自分のことは自分で
責任を持てること(食べ物などの確保)がボランティア活動を
する上での最低条件だと思います。

それから、さらに専門知識や経験がありましたら、
それを明確にしていただけると、なお助かります。

*参考URL(これからボランティアをご希望の方へ)
http://www.jfast1.net/~venezia/saigai/volunteer.html
   
カメ:「何かできることはありますか?」ではなくて、
「わたしにはこれができます!」という部分を持って来て欲しい
ということですね。

ところで、ぜひ聞いてみたいことがあります。
このblogを立ち上げた時に、
「現地では貼るカイロやパンティライナーが不足している」という
なおちゃんの声を届けました。

その後、その情報がカタチを変えながら、
あっという間にネット上で広まり、問題も起きています。

今でも古い情報が生き残って、広がり続けているようなのですが、
それに関連して、現地では大きな変化や混乱があったのでしょうか?

なお:今は、わたしは物資隊から離れているので、現在の細かい
状況はわからないのですが、必要な救援物資は、震災後数日のうちに
全国各地からさまざまなものが届きました。

救援物資に関しては、現在は整理中のため、
小千谷市では物資の受け入れを一時ストップしています。

こちらでは、それで(過剰に物資が届いたことで)死ぬほど困った人
はいないと思います。事態が緊急を要するものであればあるほど、
需要と供給のバランス調整は難しいものですから、
個人的には、一時的な過剰物資はある程度仕方のないことかな、
と思っています。

***

(*管理人注釈*「死ぬほど困った人はいないと思う」というのは、
飽くまでも個人的見解です。災害時における<絶対優先順位>に
ついての、ひとつの意見としてとらえていただき、今後、
過剰物資を防ぐためにはどのような防護策をとるべきか?
についての叩き台にしていただければ幸いです)

(*ふたたび、管理人注釈11/10*上記の文章に対して、以下のご意見を
momoloveさんさんよりいただきました。管理人の配慮が足りなかった部分を感じております。
物資班の現状につきましては、現地との確認が取れ次第、再度お伝えしたいと思います。

「会話でも、こういう文章でも、本でも、何にしても、表現されたものを受け取るのは【受け手】だから、十人十色 千差万別の受け方がありますよね。。
同じ言葉でも、言い方を変えると 受け止め方や感じ方が変わってくる。

なおさんが『死ぬほど困った人はいないと思う』と言われた真意は解りませんが、
【個人的見解】ではなく【現地で大きな変化や混乱があったかどうか】
一時的に過剰物資となったり、被災されてる方や、支援されてる方やいろんな人にどんな影響があったか、【見聞きした範囲で解る事だけを】まずは 伝えた方が良かったのではないでしょうか?

そして、それから、『今は、物資隊から離れているので、現在の細かい状況は わからない』『個人的には、一時的な過剰物資はある程度仕方のないことかな、
と思っています。』と 【今の現状と なおさんの思い】を伝えて、
『救援物資に関しては、現在は整理中のため、小千谷市では物資の受け入れを一時ストップしています』と 【物資の支援の受け入れを 今は止めていること】を伝えた方が、聞き手や読み手が受ける印象も違ってくるのではないかな?と思います。

現地の状況が ニュースや新聞でも 殆ど伝わらないようになって来て、
今の現状や 義援金の生かされ方などを伝えて下さってる
すっごく価値が深いページだと思います。

だからこそ 多くの人が見た時、少しでも違和感感じないような、
伝えたい重要な事が伝わる 言葉の扱い方 伝え方を 少し工夫して欲しかったなと
思います。。

『死ぬほど・・・はしないと思う』って言葉は、
気心知れた間柄では 話し合えて 分かり合えるでしょうが、
公共の 多数の方々に読まれる場所では、言葉や言い方 書き方を変えた方が良かった
のではないかな?と思いました。」)

*** (以下、続きです)

カメ:今日、こちら(糸満)では、支援ライブが行われますが、
義援金の使い道はもう決まっていますか?

なお:はい。まず、お年寄りのケアのために、断熱マットを買いたいと思います。
毛布はたくさんあるのですが、敷物がないので、これからの寒さに備えて。

それから、子供たちのために、大きな遊具を購入するつもりです。

まだ、再開していない保育所がたくさんあって、子供たちが退屈
しているので、ボランティアセンターの3階に遊具を入れて対応したい
と考えています。

カメ:大きな団体などではなく、「なおちゃん」個人に義援金を託す...
というのは珍しい方法だと思うのですが、それについて何かありますか?

なお:実は、出身地神戸の自治体のかたがたも、今回の糸満市と同じような
カタチで義援金を集めて、わたし個人に託してくれました。

おかげさまで、すぐに、ボランティアセンターに5台の洗濯機を
購入することができて、とても助かっています。

こういう方法は、ちょっと反則ワザかも知れないのですが(笑)、
お互いに(義援金を送る方も、受け取る方も)顔の見える関係ですから、
有り難く使わせていただいて、その報告もダイレクトに届けています。

カメ:「顔の見える関係」って、とても大切だと思います。

寄付する立場としては、「何に、いつ使われるか」という明確な
目的と成果の提示は嬉しいものですし。

そもそも、「なおちゃん」という顔見知りの人物がいなければ、
わたしもこのblogを立ち上げることはなかったと思いますし、
糸満でも、これほど大きな支援イベントが催されることは
なかったかも知れません。

人を動かすのは、人なんですね。

最後に、糸満の皆さんにメッセージはありますか?

なお:ありがとう~!!です。義援金の成果を写真に撮って、
糸満に持ち帰りますので、待っていてくださいね。

*管理人注*念のため。小千谷市災害ボランティアセンターならびに小千谷市では、物資の受け入れは一時中止しております。支援に関しては、小千谷市のホームページにて、最新の情報をご確認ください。

小千谷市ホームページ
http://www.city.ojiya.niigata.jp/


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