カメハハからのごあいさつ。 | 新潟震災ボランティア日記*わたしにできる何かを見つけよう!

カメハハからのごあいさつ。

新しい月がはじまり、
新しい年へ向けて、
今年1年の出来事をかたづける季節になりました。

お久しぶりです!
波乗り編集人カメハハこと、原田由布子です。

半月あまり、ネット上での発言を 控えさせていただいておりましたが、
皆さまからのさまざまなご意見を拝読して、
いろいろと学ばせていただいておりました。

本当に、ありがとうございます。
すべての方々に、慎んでお礼を申し上げます。

「地震」という自然現象、
そして、 「震災」という悲しい出来事を通じて、
南の果てに暮らすわたしと、遠い北国で暮らす方々、
そして、このブログをご覧いただいている皆さまと
こうしてつながりを持てましたことに、
とても不思議なご縁を感じています。

わたしは、新潟や中越地方には親戚や友人がおりませんし、
修学旅行で一度通過したことがあるだけですので、
その地に足を踏み入れたこともありません。

震災に関しても、大きな地震を経験したわけでも、
何らかの支援活動をしてきたわけでもありませんから、
被災地のようすを想像することはもちろん、

何をしたら被災地の方々のお役に立てるのか?
何が必要とされているのか?
正直、見当がつきませんでした。

だから、沖縄の近しい友人である
なおちゃんこと藤原奈央子さんが、
「わたしにできる何か」をするために被災地へ向わなければ、
阪神大震災のときと同じように、今回もまた、
このような具体的な行動を起こすことはなかったと思います。

阪神大震災のときは、
スーパーに置かれた募金箱に小さな志を入れることが、
そのときのわたしにできる精一杯の支援活動でした。

けれど今回は、なおちゃんがわたしに、
もう少し大きな「支援のバトン」を渡してくれました。

震災の3日後、「伝えて欲しいことがある」という
現地の彼女からの電話を受けて、わたしはすぐに、
このブログ「新潟震災ボランティア日記」を立ち上げました。

情報起業家として、ブログを使った仕事をしていましたので、
アメーバブログさんに「NPO・ボランティア」という。
他のブログサービスにはないジャンルがあると知っていて、
迷わずこの場所を選ばせていただきました。

自分に与えられた役割を果たすかのように、
見えない何かに背中を押されて現地へ向い、
懸命に支援活動を続けるなおちゃんの姿を見て、

「わたしにできる何かって、何だろう? 」 と、
自分自身に問いかける機会を与えてもらったと
思っています。

そして、日々、試行錯誤しながら、
現地で活動するなおちゃんの「後方支援」をする気持ちで、
このブログを通じて情報を発信してきましたが、
オンラインでもオフラインでも、
支援の輪が確かに広がってゆく嬉しい実感を得ることができました。

今、震災からひと月あまりが過ぎて、

このブログを立ち上げて良かったのか?
ほんとうに、現地の、誰かの、お役に立てたのか?

と、自らの活動をふりかえってみますと、
良かったと思う点、反省すべき点、これからに活かしたい点....
思うところはいろいろありますし、
わたしたちの活動を見守ってくださっていた皆さまにも、
さまざまなご意見があると思います。

たくさんの方々が、それぞれの思いを胸に、
今日も、支援活動を続けています。

オンラインには乗らない、
マスコミの目が届かないところで、
自分に与えられた役割を
たんたんと果たし続けている人たちがいます。

わたしたちのしてきたこと、していることは、
新潟支援活動の、ほんとうに小さな小さな、
ひとつの事例に過ぎません。

わたしも、そしてなおちゃんも、
自分たちのしてきたこと、やっていることが、
「いつでもすべて正しい」だなんて、 露ほども思っていません。

だから、応援も反対も含めて、
すべての方たちのご意見を伺いたいと思っておりますし、
そういう理由から、なおちゃんと相談のうえで、
すべてのコメントを受け入れ、どんな内容であっても、
削除は一切しない方針を貫いてきました。

ただ、皆さまからのご意見を拝読させていただいて、
明らかに、認識と目的が違っている部分も見えて参りましたので、
その点について、少しお伝えしたいと思います。

まず、当ブログの記事が「ネタ元(素材)」となって、
チェーンメールが流布しました件につきまして。

元管理人であるわたしは、
当ブログ「新潟震災ボランティア日記」の記事は、
「チェーンメールのネタ元」ではあるけれど、
「チェーンメールの元サイト」ではないと考えています。

なぜならば。

当ブログの記事から、その他のブログやサイトを通じて
ストレートに伝達された情報は、まったく同一の文章が伝わっていく
「チェーンメール」ではなく、そこに、その情報を発信する人なりの
「編集(創作)」が加わった、「変質記事」であったからです。

3つの記事がひとつにまとめられていたり、
その方なりの一文が添えられていたり、
その方が重要だと思う部分だけが抜粋されていたり、
何らかの「編集(創作)」が、そこには加えられていました。

わたしは、自分の楽天日記と、アメーバの別ブログに、
「新潟震災ボランティア日記」という新しいブログを開設した旨と、
そのURLは積極的に知らせましたが
(主に、トラックバックや、ブログやHPでご紹介してくださるように
お願いしました。自分の楽天日記では、元記事から引用した部分を、
URLを明記した上で紹介しました)

自分の書いた記事の内容を、
どこかの掲示板などに書き込んだりということは、一切していません。

元記事の中に「あなたの声を届けてください」「声をあげてください」
という表現はありましたが、不特定多数への転送や転載をお願いしたり、
それを煽るような文章は、一度たりとも、絶対に書いていません。

それは、表立ったネット上だけではなく、友人へのメールや、
所属するメーリングリストへの投稿でも、同じです。
記事内容の転載、転送ではなく、当ブログの開設のお知らせと、
そのURLだけを伝えました。

これが、間違いのない事実です。

当ブログの記事が「ネタ元(素材)」となって、
「チェーンメールが発生している」ということを知ったあと、
いろいろなご意見が嵐のように押し寄せて来て、
わたしは混乱していました。

「新潟震災に関連する記事の流布に関するお知らせ」
(削除のお願い)の記事を書いた時点では、
「できることをしなければ」「チェーンメールを止めなければ」
という、焦りの気持ちでいっぱいになっていましたから、
自分の立ち位置を見失っていたと、今は思います。

当ブログは、「チェーンメールの元サイト」ではありませんが、
チェーンメールの「ネタ元(素材)」となった
情報を発信した者として、今回の事例を通じて学んだことは...


1)災害情報は、素人には扱いが難しい。

 災害時の情報発信は、状況が刻一刻と変化するため、
 継続した情報管理(不要になったら削除する、常に
 最新の情報に更新する)など細心の注意を払う必要があり、
 インターネットの知識が浅い素人には取り扱いが難しい。

2)それぞれが責任を持ち、確認を怠らない。

 災害時の救援物資情報などは、ほんの少しの内容の
 「変質」 が大きな混乱を招く恐れがあるため、それらの情報
 を受け取った際には、まず、それが最新の確かな情報で
 あるかどうかを、受け取ったそれぞれが、何らかの行動を起
 こす前に、責任を持って確認すること。

3)自分の情報を、しっかり守る。

  たとえ個人の小さなブログであっても、ネット上では、
  不特定多数の人がその情報を見ていることを十分に認識し、
 「無断転載、転送をお断りします。転載をご希望のかたは、
  ご一報ください」という一文を添えるなど、自らの情報を
  守る工夫をすること。

の3点です。

続いて、古い記事の取り扱いと、コメントの受け入れについて。

現状を整理するため、
12/1より コメントとトラックバックの受け入れをいったん休止し、
古い記事を非公開にしておりましたが、
本日より、すべて元の状態のままで、再公開いたします。

(チェーンメールのネタ元となった記事のほか、救援物資など に
関する表記のある古い情報は、混乱を防ぐために非公開としています)

災害時の情報発信の一事例として、今後のお役に立てれば幸いです。

また、今後は、当ブログの本来の目的である「新潟支援」と
大幅にかけ離れた内容のコメントやトラックバック、
個人への攻撃や中傷など、読む人が不愉快になるようなコメント
につきましては、 削除させていただくことがありますので、
何卒ご了承ください。
(こちらは、新管理人である、なおちゃんからのお知らせです)


今回の一件を通じて、わたしは、
「わたしにもできる何か」に、氣づくことができました。

これからは、それをたんたんと続けてゆきたいと思います。

なおちゃんは今日も、遠く離れた沖縄の地で、
新潟支援のための、具体的な<行動>を続けています。

何を言ったかではなく、何をやったか。
<行動する>ことの大切さを、彼女の姿から学んでいます。

これから厳しい冬を迎える被災地に、
あたたかな風が届きますように.....。